HACHIEN.
実は多くの人が抱えている「感覚過敏」「感覚鈍麻」の生きづらさと、
それを感じようとしない社会を描くドキュメンタリー映画
八艶合同会社(東京都武蔵野市)・株式会社Innochi(大分県豊後大野市/イノチグラス)・株式会社クリスタルロード(東京都中央区/感覚過敏研究所)が共同製作したドキュメンタリー映画『Feel/Unfeel フィール/アンフィール -感覚過敏と感じない社会』(以下、本作)が、2026年12月11日(金)より、東京・UPLINK吉祥寺を皮切りに全国順次公開いたします。
京都は2027年1月15日(金)より、大阪は1月16日(土)より公開を予定しております。日米はじめ40組以上の当事者・ご家族・専門家などを取材した、118分の長編ドキュメンタリーです。
光や音、触覚、嗅覚、味覚などの刺激を過敏に感じる「感覚過敏」。逆に、それらの刺激を感じ取りにくい、あるいは気づきにくい「感覚鈍麻」。これらは外見からは分かりにくく、経験も人によって大きく異なるため、これまで十分に共有されにくい問題でもありました。
一方で当事者の困難は、日常生活・学び・仕事・人間関係など、社会のさまざまな場面で“見えにくい困難”として存在しています。自閉スペクトラム症(ASD)などの発達障害、PTSD(心的外傷後ストレス障害)などの精神疾患、脳卒中や事故などが原因で起こる高次脳機能障害などの背景と関連して語られることもあれば、診断名の有無にかかわらず感覚の困難を抱える方も少なくありません。
本作は、当事者やご家族、教育・医療・支援の現場、そして「感じる/感じにくい」ことが置き去りにされがちな現代社会の構造に光を当て、理解と対話をひらくことを目指しました。
コロナ禍を契機に、マスクの着用が難しい子どもたちの存在が広く知られるようになりました。感覚の特性は、本人の努力だけでは調整が難しい場合があります。しかし周囲からは「気にしすぎ」「わがまま」「甘え」と誤解されやすく、学校や職場、公共空間などで強いストレスや孤立につながることも少なくありません。
本作では、「感覚過敏/感覚鈍麻」を“個人の問題”として閉じるのではなく、日本に加え、アメリカなど海外取材も行い、社会制度や文化的背景を含めて検証しながら、「誰もが生きやすい社会」へのヒントを探りました。
本作は、映画『ノルマル17歳。―わたしたちはADHD―』(2023年)を監督した北 宗羽介(きた そうのすけ)と、八艶合同会社が主体となってプロジェクトをスタート。その企画意図に賛同した株式会社Innochiと株式会社クリスタルロードが共同製作として参画いたしました。
視覚過敏に対応した眼鏡「イノチグラス」を展開する株式会社Innochiは、当事者の声と研究知見をもとに、感覚過敏という見えにくい特性をカラーレンズという目に見えるツールを通して社会に可視化し、誰にでも起こり得ることとして捉え直す取り組みを続けています。「困っている人がいる」という認識を超え、感じ方の違いを前提にした、具体的で安心して過ごせる社会環境をかたちにすることを目指しています。
自らも感覚過敏当事者である加藤路瑛(かとう じえい/株式会社クリスタルロード)は、2020年、13歳で感覚過敏の課題解決を目指して『感覚過敏研究所』を立ち上げ、以来、感覚過敏の啓発や研究、対策商品・サービスの企画・販売に力を注いでいます。当事者コミュニティの運営、講演会やメディア出演を行いながら、感覚にやさしいアパレルの開発やカームダウンスペースをはじめとする五感にやさしい空間づくりに取り組んでいます。
映像表現の力と当事者支援の知見、そして研究・実践に基づく情報発信を融合させ、118分の長編ドキュメンタリーとして完成させました。
北監督の前作『ノルマル17歳。-わたしたちはADHD-』(2023年)は、映画館公開後も、自治体・大学・病院・福祉団体・自助会などの主催により、全国100ヶ所以上で自主上映され、公開3年経った現在でもなお続いております。
本作はその中で培われた人のつながりを元にして、テーマに共感した多くの企業・団体による後援や協賛、さらに個人のクラウドファンディングにより作られました。大資本による商業映画ではなく、全国各地の法人・個人のサポートにより作られたドキュメンタリー映画作品は稀有であり、本作の社会的意義の深さを物語るものでしょう。
一般社団法人日本発達障害ネットワーク、一般社団法人日本自閉症協会、認定NPO法人AYA、一般社団法人日本感覚統合学会、一般社団法人日本作業療法士協会、NPO法人日本ミソフォニア協会、NPO法人愛知県自閉症協会・つぼみの会
エルピス・ワン、菅公学生服株式会社、こどものミカタNPO法人オルケスタ、益田市子どもとともに育つ親の会、放課後等デイサービス アプレ豊中緑丘、児童発達支援・放課後等デイサービス びっかむ、一般社団法人国際調音・整音協会、NPO法人えじそんくらぶ、とりぷるADH、株式会社ニト、ひかりの森こども園、大塚製薬株式会社、学校法人道輝学園 Nature、株式会社KidsNA工房、こどもサポートルームsi-po、株式会社tobiraco、発達障害当事者協会、Feel/Unfeelを観る会・かながわ、古海充恵
ほかクラウドファンディングサポーターの皆さま
本作では、当事者の実体験を一部再現シーン映像として表現しております。
過剰な愛情ゆえに息子に虐待を繰り返してしまう母親を、本作の社会的テーマに共感した元宝塚歌劇団の帆純まひろが熱演。また、メインのナレーションを、映画『うぉっしゅ』(2025年)主演の中尾有伽が務めています。
その他、子役を含め多くの俳優たちが、「感覚過敏」の実態や当事者への「差別感」を演じており、なかなか表面化しない問題をわかりやすく表現しております。
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